スターサファイアやスタールビーは、光が当たるまではなめらかなカボションにしか見えません。ところが光を受けた瞬間、ドームの上にくっきりとした六条の星が現れ、石を動かすとその星が表面をすべるように移動します。この記事では、星が生まれる仕組み、上質な星とそうでない星の違い、そして安心して選ぶためのポイントをご紹介します。以下の写真と動画に登場する石は、すべて当店在庫の天然スターサファイアと天然スタールビーで、いずれもご購入いただけます。

ブルーとバイオレットブルーのスターサファイア、パープリッシュレッドのスタールビー(左端)、キャッツアイのカボションを単一光源の下で撮影。すべて天然石で、ご購入いただけます。
星はなぜ現れる?アステリズムの仕組み
この星の効果はアステリズム(星彩効果)と呼ばれます。サファイアとルビーはどちらもコランダムという鉱物で、結晶の中に無数の細い針状インクルージョン(主にルチル)を含んで成長するものがあります。宝石学ではこれを「シルク」と呼びます。針は結晶の六角形の構造に沿って、互いに60度の角度で3方向に並んでいます。それぞれの針の列に光が反射すると明るい帯ができ、3本の帯が交差することで六条の星になるのです。
ここから、いくつかのことがわかります。
- 石はカボションにカットする必要があります。ファセットのないドーム状の表面が反射光を集め、シャープな光条をつくります。ファセットカットでは光が散ってしまいます。
- 原石の向きを正しく見極めるのはカッターの技術です。底面が結晶の主軸に対して直角になっていないと、星が中心からずれたり、光条の長さが不揃いになったりします。
- 星には単一の光源が必要です。太陽光、スポットライト、スマートフォンのライトで星がはっきり現れます。柔らかく拡散した光の下では薄れてしまいます。星が動いて見えるのは、光源を追いかけているからです。
- シルクは石の地色にも影響します。星をつくるインクルージョンが、ベルベットのような柔らかな輝きも生み出します。そのためスターストーンはガラスのような透明感ではなく、半透明の質感になります。
2種類の針状インクルージョンが共存すると、十二条の星を見せる石もあります。非常に希少で、コレクターに人気があります。
星が動く様子をご覧ください
写真ではアステリズムの魅力の一部しか伝わりません。こちらの短い動画では、実際に手に取ったときと同じように、光の動きに合わせて光条が鮮明になり、すべり、また中心に戻る様子をご覧いただけます。
左:ディスプレイトレーのスターサファイア。中央・右:スターサファイアとスタールビーのミックスボックス。個別の石の動画もご依頼いただけます。
スターサファイアのカラー
スターサファイアには、意外なほど多彩な色があります。
- ブルー、グレーブルー。スターサファイアの王道です。最も評価が高いのは、彩度の高いコーンフラワーブルーからロイヤルブルーの地色に、シャープなシルバーホワイトの星が浮かぶ石です。
- バイオレット、パープル。クールで深みのある色合い。暗めの地色に、ひときわ明るい星が映えることが多い色です。
- イエロー、ゴールデン。はちみつのような温かみのある色で、星はほとんどホワイトゴールドのように見えます。
- ピンク。柔らかなピンクのスターサファイアは、色の彩度でスタールビーのすぐ手前に位置します。
- ブラックスターサファイア。不透明で暗い地色に、ゴールドやシルバーの星が浮かびます。タイ産のものが多く見られます。


左:ブルー、バイオレット、イエローのスターサファイア。右:スターサファイアとスタールビー91個のパーセル、合計207.67 ct。1石ずつのご購入のほか、ジュエラー様向けにパーセル一括でのご購入も可能です。
スタールビー
スタールビーとは、アステリズムを持つ赤いコランダムのことです。最上の石は、レッドからパープリッシュレッドの力強い地色に、縁までシャープな星が伸びています。星をつくるシルクは色を和らげる働きもあるため、鮮やかな赤とくっきりした星を兼ね備えたスタールビーは、どちらか一方だけを持つ石よりはるかに希少です。スターサファイアが9月の誕生石であるように、スタールビーもそれ自体が7月の誕生石です。
その価値の高さを物語る有名な例が2つあります。スミソニアン博物館所蔵の138.72 ct「ロッサー・リーブス・スタールビー」と、ニューヨークのアメリカ自然史博物館所蔵の563 ctのサファイア「スター・オブ・インディア」です。

左:12個のスタールビーのセット。ペアのジュエリーにも、存在感のあるリングにもおすすめです。右:207.67 ctのパーセルの動画。すべて天然石で、ご購入いただけます。
スターサファイア・スタールビーの見極め方
- 星のシャープさ。光条は細く明るく、途切れずに続いているのが理想です。ぼやけたり途切れたりしていないかを確認しましょう。
- まっすぐで均等な光条。6本の光条がすべてまっすぐで、ほぼ同じ長さであること。できれば石の縁まで届いているのが理想です。
- 星の位置。真上から光を当てて石を正面から見たとき、星がドームの頂点にあるかどうかを確認します。
- 星の動き。良い星は、石を傾けたり光を動かしたりすると、ドームの上をなめらかにすべります。
- 地色。色が濃く豊かなほど価値は上がりますが、最も大切なのは色と星のバランスです。暗い石にかすかな星が出ているものより、明るめの石に輝く星が出ているもののほうが価値は高くなります。
- 透明感とクラリティ。透明感のある石ほど内側から輝きます。ドームの表面に達する亀裂やくぼみは価値を下げます。
- プロポーション。カボションは重量を残すために底を厚くカットされることがよくあります。ほどよいドームと底のバランスの石は、セッティングにも収まりやすく、カラットあたりの価格も適正です。
天然・合成・処理された星の違い
ラボグロウン(合成)のスターサファイアやスタールビーは1940年代から製造されており、安価です。その星は完璧すぎる印象になりがちで、均一でとてもシャープな光条が、むらのない、しばしば不透明な地色の上に現れます。拡大すると曲線状の成長線が見えることもあります。また、天然石の表面に化学物質を拡散させて人工的に星をつくったものもあり、こうした石の星は表面の層にしかありません。
天然の星には通常、光条のわずかな揺らぎ、カラーゾーニング、目に見えるシルクなど、小さな不規則さがあります。強い加熱は星をつくるシルクを溶かしてしまうことがあるため、スターストーンは一般的に非加熱で販売されています。ただし、処理の有無は1石ずつ確認する必要があります。当店では把握しているすべての情報を各石について開示しており、大切なお買い物には、宝石鑑別機関の鑑別書が第三者による確認となります。サファイアが本物かどうかの見分け方のガイドもあわせてご覧ください。
スターストーンのセッティングと身に着け方
- ベゼルセッティングや低めの爪留めはドームを守り、カボションの柔らかく丸みのある表情によく合います。
- 石の上部は光に開いておきましょう。星には上からの光が必要なので、深いセッティングや石を大きく覆うデザインは避けてください。
- 毎日の着用にも十分な耐久性。コランダムはモース硬度9で、ダイヤモンドに次ぐ硬さです。スターサファイアやスタールビーは、毎日身に着けるリングにも向いています。
- お手入れは簡単。ぬるま湯と中性洗剤、柔らかいブラシで洗ってください。
この記事のスターサファイア・スタールビーをご購入いただけます
この記事に登場する石はすべて天然石で、トロントにある当店の在庫からご購入いただけます。ブルー、バイオレット、イエローのスターサファイア、スタールビー、そして207.67 ctのパーセルもございます。ご希望の色、サイズ、ご予算をお知らせいただければ、条件に合う石の自然光での写真と動画を、重量、寸法、処理に関する情報とあわせてお送りします。
- リング、ペンダント、ピアス用のルース(1石から)
- ジュエラー様・デザイナー様向けのペアやセット
- パーセル一括でのご購入(ご相談ください)
- トロントから保険付き送料無料でお届け、30日間返品可能
よくあるご質問
スターサファイアは本物のサファイアですか?
はい。天然のスターサファイアは、ファセットカットのサファイアと同じコランダムという鉱物で、シルクと呼ばれるインクルージョンが星をつくっています。ラボグロウン(合成)のスターサファイアも存在し、その場合は必ず明示されるべきものです。
室内で星が見えないのはなぜですか?
アステリズムには、直接当たる単一の光源が必要です。天井の照明や拡散した日光の下では、星はぼんやりします。太陽光の下で見るか、スマートフォンのライトを石の上からかざしてみてください。
スタールビーはルビーですか、それともサファイアですか?
どちらもコランダムです。赤い石はルビー、それ以外の色はすべてサファイアと呼ばれます。つまり赤いスターストーンはスタールビー、ピンク、ブルー、バイオレット、イエローのものはスターサファイアです。
この記事の石は購入できますか?
はい。掲載している石はすべて天然石で、Roho Jewelsでご購入いただけます。メッセージをお送りいただければ、ご希望に合う石の詳細と動画をお送りします。
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